学長挨拶

本学は「愛と人間の尊厳を学ぶ」という教育目標を持ち、「お互いに寄り添い、また、どんな困難な時でも世界の人々と一緒に乗り越えるスキルと知識をもった人材を育成する」理念のもと、「地域に根差した国際性」を重視した教育・研究を行っております。県内の企業経営者の皆様から、本学の卒業生について「人間的に慕われ、国際舞台で活躍し、実務処理能力に秀れており、困難に直面してもくじけない」と高い評価をいただいております。

グローバル社会とデジタル社会と地域社会に羽ばたく女子リーダー教育

現在、大学を取り巻く環境はデジタル化やグローバル化により今まで経験したことがないチャンスや可能性に満ち溢れています。デジタル化とグローバル化は、私達が存在する社会すなわち、フィジカル空間に加えて、デジタル空間（デジタル社会）とグローバル空間（グローバル社会）というあらたな二つの空間を生みだしました。今、この三つの空間の融合が進むなかで、社会の様相は劇的に変わり、今までいろいろな分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが劇的に変化し、パラダイムがシフトし、人間は新時代に突入しました。1000年に一回起きるか起こらないかのまれな世界の大パラダイムシフトにより人間の時間と空間の分離を超える意識が生まれ、活動範囲の可能性が広がりました。そして、思考や感情を共有し、仕切られていない可能性に満ち溢れた三種類の空間で活躍するために資格と知識やICTスキル及び英語力だけではなく、リーダーシップ（人を幸せにする力）は必要不可欠であります。
本学では、三専攻で習得出来る資格に加えて新しくキャリアコースを新設し、地域社会とグローバル社会とデジタル社会の明るい未来を育む女性リーダーを育てるために、本学の豊かな①「Care」ケア②「Learning」学習③「Transfer」実習という教育方法に2022年度から④コーチング「Coaching」というステップを取り入れる予定です。コーチングの目的は①学生の行きたい方向に進むのを助ける。②自己意識を高める③可能性を解き放ち、学生の日常のパフォーマンスの最大化を図る。④ビジネスのグローバルなマネジメントスキルの育成です。そのために、これから、ロボットなどを導入し、学生自身や地域と世界を「幸せにする力」であるリーダーシップに必要な180の個人的資質を科学的に心に植えつける教育コーチングを行います。教育コーチング、授業のIOT化及びロボットとICTを取り入れた最先端の教育方法を通じて、本学を秋田県が世界に誇れる教育を取り入れた教育機関にしたいと考えております。学生諸君は資格や専門知識及び英語力だけでなく、グローバル教養及びICTとIOTスキル、リーダーシップやビジネス力も身につけます。卒業後には、与えられた分野で中心的な役割を担い周囲を幸せに出来る人材やビジネスウーマンとして活躍し、社会から高い評価を受ける教育・研究と地域貢献に力を注ぐ高等教育機関にさらに進化することを目標にします。そして、卒業生がこれまで以上に母校に誇りを持てるようなブランド力のある教育機関として発展させていきます。そのために、本学のスタッフ全員の力を結集し、聖霊女子短期大学をワンランク上の教育機関に押し上げてまいります。

令和3年2月１日

聖霊女子短期大学学長　マッテュ　フィリップ

Profile

1965年生まれ。インド（ケーララ州）出身。
インドのMysore大学総合政策学部（経済学）卒業 　学士（経済学）
インドの哲学教育機関Vidya Niketan, Institute of Philosophy（仏教・西洋・インド哲学）習得
1989年南山大学留学生別科（日本語研修）
名古屋大学大学院国際開発研究科国際協力専攻　修士（国際協力）修了　修士（国際協力）
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科　博士課程修了　博士（グローバル社会スタディーズ）

専門分野
哲学、経済学、国際協力、宗教学、グローバル社会学、南アジアビジネス文化、リーダーシップコーチング、グローバル教育

名古屋や長崎の高校や大学で教鞭をとり、幼稚園長、愛知県幼稚園連盟の理事等を経て
2020年4月から学校法人聖霊学園理事、聖霊女子短期大学副学長・教授
2021年2月から学校法人聖霊学園理事長、聖霊女子短期大学学長・教授
カトリック教会司祭
好きな食べ物は納豆・寿司・カレー。
趣味は相撲観戦・旅行・温泉。