2025年度 卒業証書・学位記授与式 学長式辞

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2025年度 卒業証書・学位記授与式 学長式辞

令和七年度 聖霊女子短期大学 卒業証書・学位記授与式 式辞

 

浅春の候、ここ南の高台に位置する学び舎の聖霊女子短期大学において、本日、卒業証書・学位記を手にされた皆様、誠におめでとうございます。今日まで学生たちを慈しみ、導いてこられたご家族並びに関係者の皆様に、教職員一同、心よりお慶び申し上げます。

皆様がいま手にしている卒業証書や学位記は、本学の各専攻・専攻科において積みかさねた不断の努力の結晶です。それは同時に、プロフェッショナルとして社会へ踏み出すための揺るぎない「信頼の証でもあります。ここでの学びは、単なる知識の修得にとどまらず、自己を研鑽し、周囲を支えるための強い精神を養う、かけがえのない時間であったと確信しております。

今日、本学の卒業生は世界各地で「誠実な人間性」を武器に、多様な分野で社会を支える柱となっております。かつての先輩たちが、異国の地においても言葉や文化の壁を乗り越え、自分らしく挑戦し続けている事実は、本学の大きな誇りであり、皆様の未来を照らす道標でもあります。

現在、私たちの母校は共学化という大きな変革期を迎え、新たな時代へと進化を続けております。
世界の大学教育の歴史を遡れば、1088年、北イタリアの地に設立されたボローニャ大学に突き当たります。欧米の一番古い総合大学として誕生したこの大学は、学生たちが自ら教師を招き、自らの学ぶ権利を守るために組織した「学生ギルド」を起源としています。以来1000年にわたり、日本を含む世界の大学教育はこのボローニャ・モデルを教育体系の基礎としてきました。

しかし今、本学はその歴史的な枠組みを塗り替え、欧米の名門校や国内の旧帝国大学といった世界のトップ大学でさえ到達し得なかった「次世代教育の理想」を、ここ秋田の地から具現化すべく、真に革新的な挑戦を開始いたしました。

それが、世界初となる教育制度「BILTH(ビルス)」です。

本制度は、B)Business(ビジネス)、I)Innovation(イノベーション)、L)Leadership(リーダーシップ)、T)Technology(技術)、そしてH)Human Science(人間科学)。これらを統合した「BILTH」制度の核となるのが、従来の教育常識を根底から覆す「ラジアル(放射状)教育モデル」です。

これまで国内外の名門大学が守り続けてきたのは、頂点にある一つの専門性を極めるために学問を積み上げる「ピラミッド型」の教育構想でした。しかし、このモデルは専門性が深まるほどに視野が限定され、結果として学生のビジネス力やイノベーション力、さらにはリーダーシップ、人間科学力までを低下させてしまうという側面を引き起こしています。

本学が提唱する「ラジアル(放射状)教育モデル」は、これとは一線を画し、学生の視野を飛躍的に広げるものです。学生の皆様がそれぞれの専門分野、例えば「医学」や「栄養学」に対して抱く、「これが好きだ」「この道を極めたい」という純粋な情熱を、すべての出発点、すなわち「核」に据えるのです。

その情熱という一点を起点とし、BILTHの枠組みを自在に活用することで、自らの専門性(例えば医学や栄養学)を土台として新たな「ビジネス」を切り拓き、既存の常識を打ち破る「イノベーション」を起こす。そして、強い「リーダーシップ」をもって、その価値を広く世界へと波及させていく。さらには、AIやDXといった最先端の「技術」を使いこなして専門性を研ぎ澄ませ、「人間科学」の深い知恵から人々のウェルビーイングを真に高めていく。
このように、自らの意志を源泉として、知を放射状に無限に広げていくこの仕組みこそが、正解のない予測困難な時代を力強く切り拓く、本当の力となるのです。

世界の名だたる大学が次世代の教育モデルを求めて模索を続ける中、なぜ本学がその先頭に立ち、誰も成し遂げられなかった革新を導くことができたのか。
それは、他でもない、卒業生である皆様の存在と、80以上の国や地域に広がる聖霊学園ネットワークがあったからです。皆様との真摯な教育実践を通じ、共に学びを高め合ってきたプロセスこそが、この新制度を形作る唯一無二の原動力となりました。この「1000年ぶりの教育改革」において皆様が果たした役割は極めて大きく、その多大なる貢献を、私たち教職員は決して忘れることはありません。

この革新的なモデルは、世界35の姉妹学園とのネットワークを通じて、ここ秋田から世界へと段階的に広く発信されてまいります。2028年度からの開始を目指し、現在文部科学省への申請準備を進めているこの世界初の制度により、本学は世界に類を見ない「知の拠点」「ビジネスの創造の都」へと進化し、秋田の地を次世代リーダー、そしてイノベーターの聖地へと変えていくことでしょう。

終わりにあたり、本日旅立たれる皆様に、この言葉を贈ります。
「自らの情熱を中心(核)に据え、学びを止めることなく、世界を照らす光となってください」。
本学で培った揺るぎない精神とリーダーシップ、および世界に広がる聖霊学園の絆を胸に、皆様がそれぞれの場所で、国内外で、すでに活躍している多くの先輩たちとともに、輝かしい未来を切り拓いていかれることを心より願い、式辞といたします。

 

 

令和8(2026)年3月11日

聖霊女子短期大学

学長 マッテュ・フィリップ

 

 

【本記事に関する連絡先】
聖霊女子短期大学 事務局
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