2025年12月1日 光と祈りが灯る新しい季節の始まり
待降節(アドベント)が始まりました。キリスト教の暦では、新しい一年の始まりです。
聖母会の皆さんが心を込めて作ってくださったアドベントクランツが、体育館のステージ上、生徒玄関、聖堂の祭壇前の三カ所に飾られ、いずれも一本目のロウソクにあたたかな光が灯っています。



■ アドベントクランツとは
アドベント(待降節)は、イエス・キリストの誕生(クリスマス)を待ち望む期間。アドベントクランツは、クリスマスの4週間前の日曜日から毎週1本ずつキャンドルに火を灯してクリスマスを待つ、キリスト教の伝統的な飾りです。クリスマスを迎える週には、希望・平和・喜び・愛を表す4本のキャンドルすべてに光が灯されます。暗闇の中にひとつずつ光が増えていくように、私たちの心もまた少しずつ整えられていきます。
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今朝の全校朝礼では、ヨハネ1章5節 「光は暗闇の中で輝いている」 の言葉を心に刻みながら、待降節をどのように過ごすかについてお話ししました。不安や孤独を抱える時にも、小さな優しさや祈りは確かな光となり、私たちの心を照らします。月が光を反射して静かに周囲を照らすように、まず光を受け取り、その光をそっと誰かに手渡す生き方こそ「光の子」として歩む道であることを分かち合いました。「暗闇のただ中に光は生まれる。」これが私たちのクリスマスの希望です。
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正門前では、今年もイルミネーションが冬のキャンパスを彩り始めました。


昼間は冬空の下、静かに佇み、日が沈むと、無数の光が星のようにまたたき、訪れる人の心をあたたかく迎えます。


昼と夜の表情の対比は、まさに「光は暗闇の中で輝いている」という聖句の象徴でもあります。
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生徒玄関には、1年A組 加藤ハナユカさんがご家族とともに手作りしてくださったフィリピンの伝統的なクリスマス飾り「パロル」(タガログ語でランタンという意味)が飾られています。


パロルは、イエス誕生のときに東方の博士たちを導いた「ベツレヘムの星」を象ったもの。フィリピンでは、クリスマスシーズンになると街じゅうに色鮮やかなパロルが灯り、希望と導きの象徴として人々の心を照らします。
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この待降節のひとときが、皆さん一人ひとりの心にそっと光を宿し、
喜びと希望と愛に満ちたクリスマスを迎えるための、豊かな準備の時となりますように。
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