校長室の窓から

2025年7月26日-31日 香川の風にのせて~2026秋田大会へ想いをつなぐ~

全国高等学校総合文化祭は、全国の高校生による国内最大規模の芸術文化活動の祭典で、文化部のインターハイとも言われます。この度の香川大会は、総合開会式やパレードに加え、19の規定部門と4つの協賛部門で発表等が行われました。参加校約3000校、都道府県代表の高校生約2万人が全国から集まりました。

来年度、秋田県で開催される「第50回全国高等学校総合文化祭(あきた総文2026)」の開催を控え、私たちは視察を兼ねて、香川大会へと足を運びました。参加したのは、合唱部(秋田県高校生合同合唱団)、室内楽部(秋田県高校生合同オーケストラ)、ハンドベル部、そして生徒実行委員の代表生徒たちです。

訪れた香川は、美しい瀬戸内の自然に囲まれた穏やかな土地。会場へ向かう道すがらに広がる風景は、どこまでも心をやさしくほぐしてくれるようでした。

前日の25日、秋田空港を出発しました。空港では、演奏に使用する弦楽器の丁寧な梱包作業からスタート。お見送りに来てくださった保護者の皆様の手も借りて、一つひとつ大切に包まれ、ケースに納められました。

楽器が納められた航空会社専用のケース
プチプチ(エアキャップ)で包んだハンドベルのケース

器楽・管弦楽部門の会場となった観音寺市は、高松空港からリムジンバス&タクシーを使って約1時間の移動です。会場では、大会スタッフや観音寺市の皆様のあたたかい歓迎を受けました。

高松空港にも「さぬぽん」が!

  舞台裏でのめずらしい光景を2つ紹介します。

出演者の待機場所に整然と並ぶ9台のコントラバス。この9台は全て貸出用楽器です。全国から集った高校生たちの演奏を支える大切な存在です。

 

ステージ袖で出番を待つ、さぬぽん(左)とあきたぽ(右)。いずれも大会マスコットキャラクターです。ちなみにこの日、あきたぽの中に入っていたのは本校室内楽部の2年生、熊谷愛さんです。

1日目の最後に行われた実行委員の生徒たち主催の交流会では、地域を越えて多くの生徒たちが心を通わせる楽しいひとときがありました。中でも盛り上がりを見せたクイズ大会(地元高校生たちが考えた、香川に関するクイズ)では、本校ハンドベル部が堂々の第2位に輝き、会場中から大きな拍手と歓声が送られました。

そして2日目、演奏を無事終えたハンドベル部と秋田県合同オーケストラのメンバーたちが、会場前で記念撮影。まぶしすぎる日差しに目を細めながらも、その表情にはやり遂げた誇りと充実感がにじんでいました。

合唱部は、秋田県高校生合同合唱団の一員として出場。他校の仲間とともに、心を一つにしてステージに立ちました。秋田大会のPR用Tシャツを全員で着用。思いは、すでに2026年の舞台へ向かっています。

 

合唱部門のフィナーレでは、香川大会スタッフの高校生たちがピンクのTシャツ姿でステージへ。そこに、次回開催県代表として秋田県の生徒と「あきたぽ」も登壇し、ステージ中央では、「さぬぽん」と「あきたぽ」」が仲良く寄り添う、まさに“友好の象徴”のような一場面が広がりました。客席からも、舞台上の高校生たちからも、大きな笑顔と声援が響き渡りました。

この香川大会で得た出会いと感動を胸に、私たちはいよいよ2026年秋田大会の準備を本格化させます。
全国から集まる高校生の皆さんが、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、また、この度の香川大会のように、心が通い合い、音楽の力があふれる場となるよう、心をこめて準備を進めてまいります。次は、秋田でお会いしましょう!

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