校長室の窓から

2025年5月19日  聖霊に心を開いて~聖霊降臨を前に~

爽やかな風が吹き抜ける月曜日の朝。

玄関前の庭では、真っ白なツツジの花が若葉の緑と美しく調和し、登校する生徒たちの目を楽しませてくれています。

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今日から、朝礼の聖句が変わりました。

📖 「希望の源である神が、あなたがたを喜びと平和で満たし、聖霊の力によって希望にあふれさせてくださいますように。」(ローマの信徒への手紙15章13節)

先週の金曜日に国語科の髙橋貴之先生がこの聖句を紹介してくださいました。

「異なる価値観を持つ人であっても、互いに受け入れ、つながり合うことの大切さ」について、外にあるものを敵と見なすのではなく、理解と受容の姿勢を持つことで、自分自身の“生きる力”を高められるという気づきを語ってくださいました。「聖書の言葉は、どれも私たちの『生きる力』を高める言葉です。」という先生の力強い一言は、生きづらさを感じる時や、自分を見失いそうな時に、希望の光となってくれるでしょう。

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午前10時頃、校長室の窓から中庭をのぞくと、聖霊幼稚園のほし組さん(年少児)が、緑の中で虫さがしに夢中になっている姿が見えました。

しばらくすると、そら組さん(年長児)が、高校の聖堂に移動してきました。明日の「マリアさまのおいわい」を前に、シスター武田のお話を聞いて、みんなでお祈りをするためです。

「どんな心でお花を捧げたらいいの?」という問いに、「ありがとうの気持ち」「優しい気持ち」…と、子どもたちが一生懸命に言葉を探して応えてくれました。明日、それぞれが家から持ってくる一輪の花に込められる、素直であたたかい祈りの心に、私たちも学ぶことが多くあります。

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一昨日の土曜日、合唱部によるファミリーコンサート「おねえさんといっしょ」を開催しました。

熱気あふれる本校講堂の様子

合唱部の生徒たちが“うたのおねえさん”に扮し、小さなお子さんたちと一緒に、笑顔あふれるひと時を過ごしました。地域との優しいつながりを感じる行事となりました。

幼稚園の園児たちの素直なまなざし、合唱部の生徒たちが届けた音楽の贈り物――どの場面にも、だれかを思う優しさと、つながりを生み出す温かな心がありました。

今週の金曜日には、聖霊が弟子たちに降った出来事を想い起こす「聖霊降臨祭」を迎えます。どうかこの一週間が、“希望と平和の源である聖霊の息吹”にそっと心を開いていく、よい準備の時となりますように。

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