2025年11月10日 つながりの中で生きる~晩秋からアドベントへ
月曜日の朝、校内の樹々の紅葉は、一気に風に舞う落ち葉へと変わりました。 晩秋の冷たい空気の中、今朝、校舎に響き渡った聖句は――「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいる」マタイによる福音書28章20節

11月はカトリック教会では「死者の月」と呼ばれ、この世を旅立った方々のことを心に留め、命の尊さ、いのちといのちのつながりに心を向け、希望のうちに祈りを捧げる月でもあります。
この聖句を紹介してくださったのは理科科の福原知恵先生です。先生はこのみことばについて、「イエス・キリストが復活後、弟子たちに最後の使命を託す場面で語られた言葉。どんな困難の中にあっても、神さまがそばにいてくださるという約束の言葉」と語り、さらにご自身の小学校時代の担任の先生との思い出を通して、「違いを恐れず、互いを認め合い、つながり合う関係の大切さ」について話してくださいました。(福原先生の原稿全文はこの記事の最後に掲載します。)
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先週金曜日には、本校が当番校となり「秋田県高等学校PTA連合会中央支部交流大会」を開催しました。研究主題は「秋田県が直面する人口減少の現状を共有し、PTAとして今何ができるのか。これから何をすべきか」。
講師には秋田魁新報社 取締役・編集本部長の松川敦志様をお迎えし、「人口減時代、われわれができること」というテーマでご講演をいただきました。



閉会のあいさつの中で、「人口減少は終わりではなく、新しい生き方を問う出発点」との思いをお伝えしました。地域に生きる一人ひとりの存在がかけがえのない光であり、その光を家庭と学校、地域が共に支え、つないでいくことこそPTAの使命である――そう実感するひとときでした。
また、アトラクションでは、本校のハンドベル部が演奏を披露しました。澄んだベルの音が、ひとつひとつ重なり合いながら、やさしい調和を生み出していく姿は、まさに、この日ここに集まった方々とのこれからの歩みを象徴していたように思います。ベルの響きに包まれた会場には、静かな感動が広がりました。
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土曜日には、合唱部が秋田県立循環器・脳脊髄センターで「ふれあいコンサート」を行いました。
15年前から続くこのご縁。コロナ禍で途絶えていた期間を経て、久しぶりの再開となりました。

歌声に耳を傾けながら涙を流す患者さんの姿もあり、生徒たちは「自分の歌が誰かの力になれる」ことを心で感じたようです。
歌によって心と心が結ばれた、温かな時間となりました。
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この土日には、本校を会場に「中央支部フェンシング競技新人大会」が開催されました。
写真は本校1年生同士の対戦の一コマ。高校入学後にフェンシングを始めた生徒も奮闘し、見事な成長を見せてくれました。
来週の全県大会に向け、この大会で見つけた課題を胸に、心を整えて挑んでくれることを願っています。

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生徒会中央委員が運営するルーチェラウンジでは、全校生徒の意見を集めながら、「みんなで創るクリスマス」に向けて準備が進んでいます。来週は「大リース作り」や「イルミネーション点灯式」も予定されています。


今年のアドベント(待降節)は、11月30日に始まります。心を整え光を待ち望む、クリスマスの大切な準備期間です。
地域の方々とともにクリスマスの喜びを分かち合いながら、愛と希望の灯をともす――それが、聖霊学園のクリスマスです。
聖霊のキャンパスが一年で最も華やぐ季節。こころ温まるクリスマスを今年もみんなで迎えましょう。
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📖 福原先生による聖句の紹介全文はこちらです。





