校長室の窓から

2025年9月9日  世界へと広がる学び ― グローバルコンピテンスの育成

昨日、秋田県英語暗唱・弁論大会「弁論の部」で第3位に入賞した2年B組の小野佑月さんが、校長室に報告に来てくださいました。

発表のテーマは「An Unseen Burden on the Heart」(目に見えぬ心の重荷)。深い思索を言葉にのせたスピーチは、多くの人の心を動かしました。表彰状とメダルを手にした小野さんの晴れやかな笑顔には、大会を通して得た達成感と次への希望があふれていました。

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こうした一人ひとりの挑戦を支える土台にあるのが、本校が大切にしている「グローバルコンピテンスの育成」です。今日も授業の中で、その実りを感じる場面がありました。

2年A組の GIB(Global Issues Basic) では、カナダ出身のディディ先生オールイングリッシュで授業を展開。「人と人とのつながりが希薄化する社会の中で、ご近所の方々とどのように関わりを築けるか」をテーマに、生徒とディスカッションしながら考えるひとときでした。

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1年A組の 英語コミュニケーション の授業では、メキシコ出身のサンチェス先生が、世界自然遺産・屋久島を題材に学習。観光客増加に伴う課題を切り口に、環境保全と地域社会のあり方について英語で考えました。夏休み明け、本校に迎えた2人の留学生、アメリカからのYamaさんオーストリアからのRebecaさんの元気な姿もありました。

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1年B組では、日系ブラジル人のエジルソン神父様聖霊スピリット の授業を行っていました。聖書の「放蕩息子のたとえ」を手がかりに、愛と赦しについて考える時間です。身近な人間関係を振り返りながら「赦すことの意味」を深める姿は、世界で続く戦争や対立にも通じる大切な学びとなっていました。

このような授業や学校行事、日々の友人・先生方との関わりを通じて、生徒たちの中には確かに「カトリックの価値観に基づいたグローバルコンピテンス」が育まれています。

明日は9月の月例ミサです。世界中のカトリック教会と心を合わせるひとときに、本校が「世界とつながる学び」を大切にする意味を感じることができますように。

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