校長室の窓から

2024年4月24日 イスラエル・ガザでの人道危機と赤十字の活動

この春スタートしたばかりの看護医療コース1年生と、看護医療系の進路を志望している2,3年生の生徒たちと一緒に、第15回赤十字・国際人道教育フォーラムに参加しました。会場となった日本赤十字秋田看護大学・短期大学の体育館は、たくさんの学生や病院関係の方々でいっぱいでした。

講師の川瀬佐知子先生(大阪赤十字病院看護師)は、2009年に日本赤十字社国際救援支援員として登録されてから、ジンバブエでコレラ流行に対する医療支援、ハイチやネパールでの大地震における緊急支援、バングラデシュでの避難民支援などの国際救援に携わっておられます。2023年7月にはパレスチナ自治区・ガザ地区での医療支援事業に従事なさいましたが、10月7日に起こった軍事衝突によって緊急退避となり、その後も「今、自分に何ができるのか?」を問いかけながら、”命をつなぐ活動”を続けておられます。今、自分が生きているのは奇跡であると思えるような危険な体験、愛する人々を失い、ご自身の死の恐怖と向き合った川瀬先生の心からあふれ出てくるお話は、将来、命と向き合う職業を目指している生徒たちの心を動かしたことでしょう。

「もし明日、すべてが変わってしまったとしたら、あなたは何をしますか?」と問いかけられました。明日が来ることが当たり前ではない、ということです。あなたは、どのように答えますか?

”今、ここにいるからこそできること”を模索し続けましょう。今この時にも命の危機にさらされている世界中の人々のために祈りましょう。生きて明日を迎えることができるのだろうかと不安の中にいる人々が、家族と一緒に安心して1日を終えることができる日が1日も早く来ますように。

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