校長室の窓から

2025年8月20日  夏休み明け 夏の花のように

夏休みを終え、今日から登校が始まりました。渡り廊下のハイビスカスは、美しいつぼみを膨らませていました。生徒の登校時間にはすっかり開花し、雨上がりの夏の日差しの中で鮮やかに咲き誇っていました。

もう一つ、背の高い不思議な花も姿を見せました。うすいピンク色の花びらに、細いとげのようなものが現れました。まるで蝶のようにも見えます。――調べてみると「クレオメ」という名前だとわかりました。とてもユニークな形をした花です。

細長く濃いピンク色のつぼみをつけます。咲くのは夕方からです。花びらは4枚で、長い雄しべが4本。とげのように見えたのは雄しべでした。夕方から咲き始めて、翌日の昼頃には、色が薄くなって萎れて枯れてしまう1日花です。ハビスカスと同じように、一瞬一瞬を精一杯生きる花たちに、強い生命力を感じます。

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生徒たちは久しぶりの再会に笑顔がはじけていました。正面玄関へ向かう道には、大きな荷物を背負い、両手に教科書を抱えて歩く姿が並びます。

朝礼前の教室では、友達との会話を楽しむ生徒、課題テストや模擬試験に向かう準備をしている生徒。それぞれが新たな気持ちで学校生活の再スタートを切りました。

放課後には、明日のオープンキャンパスと入試説明会に向けて、一斉美化や準備も行われました。中学生・保護者・中学校の先生方をお迎えするために、校舎は活気に満ちています。

下校時にはちょうどクレオメの新しいつぼみが開花していました。夏の花のように、一日一日を大切に輝きながら、本校の生徒たちも、また新しい歩みを始めています。

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