校長室の窓から

2025年6月24日  今日の1日より ~日常に咲く美しい風景~

梅雨の晴れ間に、ふと足を止めたくなるような瞬間が、今日も校内のあちこちにありました。

朝、正面玄関前の庭では、紫色のガクアジサイがちょうど見頃を迎えていました。しっとりとした空気の中に咲くその姿は、生徒たちの登校をやさしく迎えてくれているようでした。

4日間にわたって実施されてきた3年生の総括テストも、今日が最終日。進路を見据えた重要な試験に、生徒たちは集中して取り組んでいました。静かな教室に広がる緊張感から、一人ひとりの本気が伝わってきました。そして・・・

そのすぐ外の廊下には、段ボールが積まれていました。そう、試験が終わるとすぐに、10日後に迫った「聖霊祭(せいれいさい)」の準備が本格化します。受験を控えた3年生にとっては、試験と聖霊祭のどちらも、仲間とともに全力で取り組むかけがえのない時間です。

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1年生国際コースの教室では、サイモン先生の美しい英語の声が響いていました。今年から本校に着任された、オーストラリア出身のサイモン先生は、すでに生徒たちの人気者。担任のサンチェス先生(メキシコ出身)の指導のもと、生徒たちは少しずつ「オールイングリッシュ」にも慣れてきているようです。英語でグループ活動に真剣に取り組んでいました。

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廊下を歩いていると、2Aの教室の入り口に、アジサイの造花が飾られているのを見つけました。今朝見かけた本物のアジサイとそっくり。季節の彩りを教室にも感じられる心配りに、思わず微笑んでしまいました。

2点の掲示物にも目が留まりました。ひとつは総合的な探究の時間で使う調査活動のようです。秋田県内のさまざまなお祭りを英語で紹介し、「どのお祭りに一番行ってみたい?」という投票型の展示に、多くの生徒が参加していました。英語学習と地域理解が楽しく結びついた取り組みです。もうひとつは校風委員の生徒による「制服をきちんと着よう!」というステキなポスター。夏服の正しい着用を、イラストとともに分かりやすく伝えていました。

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放課後には、2年生国際コースの生徒とその保護者を対象に、夏のオーストラリア研修旅行の最終オリエンテーションが行われました。生徒たちの表情には「ドキドキ」と「わくわく」があふれ、出発への期待が高まっている様子が伝わってきました。出発まであと28日。それぞれが心と体の準備を整える大切な時間となりますように。

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玄関や廊下には、聖霊祭に向けたポスターが次々と貼られ、校内が少しずつ“お祭り”の空気に包まれ始めています。

季節はめぐり、進路や学びに真剣に向き合いながらも、その合間に仲間とともに準備を進める日々。そんな日常の風景の中にも、生徒たちの確かな成長と希望が満ちています。

明日もまた、小さな発見を大切に過ごしていきましょう。

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