2025年6月18日 心を結ぶ学び ―聖霊スピリット特別授業と月例ミサ―
今朝の2年生学年朝礼では、学年リーダーの小森昭雄先生が、ある新聞の人生相談を紹介しながら、生徒たちに大切なお話をしてくださいました。
テーマは、「プライベートな領域に土足で踏み込まれることの痛み」、そして「その行為が意図せずとも、相手に深い傷を与えることがある」ということ。人は誰もが、それぞれ違った価値観や感受性を持って生きています。どんなに親しい間柄であっても、同じことを見聞きしても、感じ方は一人ひとり異なります。私たちの身の回りでも、ちょっとした言動がきっかけで、相手を傷つけかねないことが起こります。小森先生は、「対話し、違いを認め合い、歩み寄る姿勢」が必要だと語ってくださいました。
自分をわかってほしいと思うときこそ、相手の思いにも目を向けてみること。
勇気を出して言葉にすること。相手の立場で考えてみること。
それは決して簡単なことではありませんが、それが「他者とともに生きる」ことの始まりです。
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そして、今日は、アメリカ出身のクリス・ヤッケル神父様を本校にお迎えしました。
1年生の聖霊スピリットの授業では、エジルソン神父様が通訳を交えながら進行しました。

ヤッケル神父様は、現在三沢基地で米軍のチャプレン(従軍司祭)として働いておられます。チャプレンとは、兵士であると同時に司祭として「武器を持たない平和のしるし」としての役割を担う方です。


さまざまな活動の経験を交えながら、平和の構築や、司祭・修道者のさまざまな働きについて、分かりやすい英語でお話くださいました。神父様は現在、日本語の学習にも熱心に取り組んでおられ、「ひらがな」「カタカナ」の練習にも挑戦中とのことです。
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放課後には、今年度第1回目の月例ミサを行いました。エジルソン神父様とヤッケル神父様の共同司式によるミサとなりました。


ヤッケル神父様は、説教もすべて英語で行ってくださり、「神は、私たちが何かを成し遂げたから愛しておられるのではなく、ただ存在する私たちを無条件に愛してくださっている」というメッセージを伝えてくださいました。優しさと確信に満ちた説教の言葉が、静かに響くひとときでした。
※説教の全文和訳はこのページの最後をご覧ください。

神様と周りの人々の愛に支えられながら、私たち一人ひとりが、その愛を他者への思いやりとして表しながら生きることができますように。
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