校長室の窓から

2025年11月19日  胸が高鳴る初雪の朝 ― 修学旅行説明会&合唱コンクール前日

今朝、ふと窓の外に目を向けると、今年はじめての雪が、うっすらと屋根の上を白く染めていました。

マリア館3階から見下ろした正面玄関前は、まるで「本格的な冬の幕開けですよ」と告げてくれているようでした。その凛とした冷気の中を、生徒たちは小さく肩をすくめながらも、どこか心弾む表情で登校してきました。

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今日の午後、2年生の合同ホームルームでは、3月に実施される修学旅行最初の説明会を行いました

講堂に一歩足を踏み入れた瞬間から、生徒たちは期待を隠しきれない様子。飯塚教頭先生から、修学旅行の目的、日程、見学地、持ち物、服装、そして心に留めておきたい約束ごとまで、丁寧にお話があり、生徒たちは、瞳をきらきら輝かせながら耳を傾けていました。

続いて、2年D組担任・社会科の小場颯希先生からは、事前学習の豊かさが旅の深さを大きく変えることについて、具体的な例を交えてお話がありました。長崎で出会う風景や見学地、味わう料理やお土産のお菓子、そして原爆の歴史など——それらをどれほど深く知っているかによって、旅が“ただ行くだけの体験”から“心が動く学び”へと変わっていく。“知ることは、旅をより豊かにし、そこに出会う時間をいっそう楽しく、心に残るものへと変えていく”というメッセージが、生徒たちの胸にまっすぐ届いていたように思います。

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そして明日、1年生はアトリオン音楽ホールで、いよいよ合唱コンクール本番を迎えます。

課題曲の「ハレルヤ・コーラス」は、本校の生徒にとって特別な意味を持つ曲です。「卒業後もこの曲を歌えるかどうかで、聖霊生かどうかが分かる」と言われるほど、多くの先輩たちの心に深く刻まれ、人生の折々でふと口ずさみたくなる“魂の歌”です。クリスマス会で全校生の声がひとつに響き合う瞬間は、まさに本校らしい光に満ちた伝統そのものです。

また、自由曲として各クラスが選んだのは、今の時代を生きる若者たちに寄り添うポピュラー曲です。一見親しみやすいようで、実は合唱として表現するには繊細なハーモニーと感性が求められます。歌詞に込められた思いを、自分自身の経験や日々の葛藤、喜びと重ね合わせながら“自分たちの声”として紡いでいく生徒たち。その姿には、音楽の中で互いを認め合い、心を通わせようとする真摯な成長が感じられます。

明日のステージで、どのような響きが生まれるのか——私も今から胸を高鳴らせながら楽しみにしています。

ご来場くださる保護者の皆様、生徒たちが創り上げる息づかいそのままの“青春のハーモニー”を、どうぞ温かくお聴き届けください。

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