校長室の窓から

2025年10月31日  聖霊学園 創立117周年 ― 受け継がれる祈りと光の歩み ―

明日11月1日の創立記念日を前に、全校生徒と教職員が体育館に集い、聖霊学園創立117周年記念ミサを捧げました。

「今この瞬間も、創立世代の方々や学園の歴史に関わった多くの先人たちが、天の国から私たちを見守り、共に歩み続けてくださっています。117年の恵みに感謝し、新たな光の道を歩み出す希望のうちに祈りを捧げましょう。」という招きの言葉とともにミサが始まりました。

心をこめてミサの奉仕をしてくださった方々は、司会:3D 若松 麗菜さん・聖書朗読:3D 柴田 実さん・共同祈願:1B 小笠原 和さん/2D 工藤 陽菜さん/3D 後藤 星俐さん・聖歌隊:合唱部の皆さんでした。

神父様のお話に真剣に耳を傾ける生徒の姿

司式はカトリック秋田教会の飯野耕太郎神父様。神父様は、「人と人とがつながり、助け合うことの大切さ」について、心温まるエピソードを通してお話しくださいました。絵本『バスがきましたよ』の物語に触れながら、「小さな親切を勇気をもって行うこと、そしてそれを受け取る感謝の心こそが、神様の愛を実らせる道です」と語られました。また、創立当初に秋田の地へ派遣されたシスターたちが、「イエスに繋がる枝として、困難を乗り越え、多くの実りをもたらしたこと」を思い起こし、今を生きる私たちもその光の道を歩み続けるよう励ましてくださいました。

ミサのあとには、創立以来、聖霊学園のために尽くしてくださったすべての教職員、シスター方、保護者、卒業生、そしてわたしたちの大切な家族や友人など、神様のもとに旅立たれたすべての方々を思い起こしながら「亡くなった方のためにする祈り」(本校聖歌集より)を捧げました。

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体育館へ向かう廊下には、聖アーノルド・ヤンセン神父の誕生から、日本における今日の福音宣教に至るまでの150年間の歩みを紹介するパネルが展示されています。このパネルは、神言修道会創立150周年を記念して制作されたもので、アーノルド・ファミリーの一員である本校に寄贈されたものです。

QAルーム前には、創立世代の方々の写真が今も大切に飾られています。学園の原点を思い起こし、私たちが受け継ぐ使命を静かに感じる祈りの空間です。

聖アーノルド&聖霊会創立世代のシスターたち(マザーマリア&マザーヨゼファ)と秋田に派遣された最初の5人のシスターたち

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この特別な一日に、東京・聖パウロ学園高等学校の本間勇人先生が本校を訪問されました。ミサにもご臨席くださり、授業見学ののち、放課後には教職員へ温かい励ましのメッセージをいただきました。
1年A組のGlobal Issues Core・2年A組のGlobal Issues Basicの授業(どちらもハロウィンにちなんだ英語クイズアクティビティ)では、生徒たちが英語で楽しみながら考える姿をご覧になり、ディディ先生と生徒が共に創り上げているこの授業の空気がすばらしい、とお褒めの言葉を頂きました。

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創立117周年を迎えた今、改めて本校の原点である「神から与えられたかけがえのない存在である一人ひとりを大切にし、すべてのいのちの幸せのために共に輝いて生きること」を心に刻む一日となりました。これからも「光の子として歩む」学園の道を、希望と祈りのうちに歩み続けます。

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👉 飯野神父様のメッセージ全文を以下に掲載いたします。

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