2025年9月1日 やさしい言葉が育む力 ― 9月の始まりに
9月、新しい月の始まりは、全校朝礼からスタートしました。
今日は、先週から耳にしている聖句、「柔らかな応答は憤りを静め、傷つける言葉は怒りをあおる」(箴言15:1)をテーマにお話をしました。人との関わりの中で、相手の思いを受け止め、柔らかい応答をする姿勢は、社会の中で求められる大切な力であり、聖霊ゴール・ルーブリックに示される「受容・共感力」「創造的思考力」「コミュニケーション力」「言語力」「課題発見力」「課題解決力」などさまざまな資質・能力につながることを伝えました。
今日見学した3つの授業でも、そのことを実感しました。
2年総合進学コース選択「書道」
今日は硬筆に挑戦! 後藤武之先生から、丁寧に書くことは心を届けることだと学びました。

招待状の返信ハガキの書き方など、将来、間違いなく役立つ内容にも挑戦。心を込めて文字を書く生徒たちの姿が美しく印象的でした。



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2年総合進学コース選択「美術」
絵本制作の導入の場面を見学しました。佐々木誠子先生の説明を聞きながら、絵本を手に取る人の気持ちを思い描き、イメージを膨らませていました。その瞳はキラキラと輝いていました。

誰かのために、言葉や色、デザインを選び、自分自身を表現していく時、その心は優しさと平和に満たされていくことでしょう。今はまだ真っ白なページに、どのようなストーリーが描かれるのか楽しみです。



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1年総合進学コース「言語文化」
この授業は、古典から現代までの多様な文章を読み、人々の思いや価値観を知ることで、自分の感性を豊かにし、社会とのつながりを広げます。今日は、漢文や故事成語に触れました。

故事成語のひとつでもある「矛盾」や「蛇足」と言った日常よく耳にする言葉の意味をあらためて考えました。自分の言葉で分かりやすく友達に説明することは難しかったですが、このような活動を通して、言語力や思考力、コミュケーション力が育まれていくことでしょう。



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そして、昨日行われた全日本合唱コンクール秋田県大会では、本校合唱部が見事金賞を受賞し、東北大会への推薦をいただきました。集合写真の生徒たちの表情には、やり切った充実感と次なる挑戦への決意が輝いています。
この一日を通して、やさしい言葉、心を届ける表現、そして仲間と共に創り上げる力が、確かに私たちの学校の学びの中で育まれていることを実感しました。
やさしい言葉を選び取る勇気をもって、周りを幸せにし、目の前の課題を前向きに解決していく人へと成長できるよう、願っています。今月も、ともに日々の歩みを続けていきましょう!