校長室の窓から

2025年4月19日  🌸地域とともに育つ文化部の挑戦

2階の渡り廊下から見える、近隣のお宅の桜。今年も本校に春の訪れを告げてくれました。その背景には、聖霊幼稚園の塔が静かに佇んでいます。

そんな春爛漫の土曜日、2つの文化部がそれぞれに大きな一歩を踏み出しました。

🎶【Seirei Chorus Academy】第一回レッスン開催!

この春、本校合唱部が立ち上げた新しい取り組み「Seirei Chorus Academy」。合唱部の部員たちがサポーターとして、小・中学生に合唱の楽しさを伝える活動です。この日は記念すべき第1回目のレッスン。小学生5名・中学生4名の計9名が参加してくださいました。

ストレッチで体をほぐし、和やかな雰囲気の中、初対面とは思えないほど自然に声が重なっていきました。練習曲は『大好きって言う意味だよ』。レッスンの最後には、保護者の方々の前で、早速のプチ演奏会も。5階音楽室に響いたあたたかなハーモニーに、部員たちの喜びも広がりました。

このアカデミーは、月1回の定期開催を予定しており、半年に一度はアトリオン音楽ホールでの発表会も計画しています。

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🎻【秋田県高校生合同オーケストラ】新年度、希望の音色が鳴り始める

同じ日、本校室内楽部が中心となって結成された「秋田県合同オーケストラ」も、2025年度最初の合同練習を迎えました。この春は室内楽部にも多くの新入部員が加わり、他校からの新たな仲間も1名参加。新しい顔ぶれとともに、活気に満ちたスタートとなりました。

この日の練習曲は、ジブリ映画『ハウルの動く城』より『人生のメリーゴーランド』。
ほとんどが弦楽器初心者という本校室内楽部の部員たちにとっては、まさにチャレンジの1曲です。それでも練習を重ねるうちに、このような曲にも挑戦できるようになった喜びが、音にも込められているようでした。室内楽部は、旧吹奏楽部を前身とする設立3年目の若い部活動です。地域の音楽家や指導者のご協力を得ながら、着実に力を伸ばしてきました。

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両部とも、2026年全国高等学校総合文化祭秋田大会の準備のために、今年の夏は香川大会に出演するという大きな目標をもっています。人口減少が進む秋田県で、若い世代が音楽を通して地域に元気を届ける。そんな希望の光を掲げながら、ハンドベル部を含む本校の3つの音楽系文化部は、これからも音楽を通して人と人をつなぐ学校であり続けたいと願っています。

復元ステンドグラス越しに映る、春の桜と幼稚園の塔

そしてその願いは、廊下に飾られた一枚のステンドグラスにも込められています。かつての聖堂に使われていたガラス片を、旧職員が心を込めて復元したもの。創立117年を迎えるこの学び舎が、時代を超えて地域とつながり続けてきた証です。いつの時代も、光の方へ。

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